みなさんは「ナスカの地上絵」をご存じでしょうか。

ナスカの地上絵とは、およそ2000年前、ペルーの砂漠に描かれた謎の巨大な絵のことです。

この歴史的な遺産が、天候だけでなく、トラックの侵入・道端からゴミを投げる人・SNSに投稿するために地上絵を踏んで撮影する人などによって、その存続を脅かされています。

また、ナスカ市の急速な発展に伴って市街地が拡大しており、地上絵が描かれたすぐそばまで居住地や畑が迫ってきていることも危惧されています。

そんなナスカの地上絵の保護活動や最新研究の発表が行われる企画『日本ペルー外交関係樹立150周年企画「日本とナスカの地上絵」~発見の20年』が、立教大学新座キャンパスにて開催されたので参加してきました。

日本には、地上絵の研究や保護活動に深く携わっている方々がいらっしゃいます。

その一人が、山形大学の坂井正人教授です。

坂井先生はナスカの地上絵研究の第一人者です。

ナスカの地上絵の現地調査が許されているのは、なんと世界で山形大学だけなんです。

その坂井先生が今回発表なさいました。

ナスカの地上絵の発見についての技法やAIを使った解明、保護活動をどう広めるかなど、非常に興味深いお話ばかりでした。

坂井先生との会話の中で、「NGOを設立してナスカの地上絵を保護するにあたり、現地の学生や社会人の協力のもと活動を行う」というお話をいたしました。

保護のためには、「知ってもらう」ということも大きな意味があると思います。

少しでも多くの方に、ナスカの地上絵について関心を持ってもらえたら嬉しいです。