先月、ナスカの地上絵に関するニュースが発表されました。

AIを用いた調査によって、確認済みの地上絵の数がほぼ倍増したというのです!

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1920年代に発見されてから今まで、人工衛星や航空機、ドローンを用いた調査によって、約100年間で430個の地上絵が発見されました。

山形大学ナスカ研究所とIBM研究所の共同研究プロジェクトは、今回の調査にIBMの先進的な人工知能技術を活用することで、たった6カ月間の現地調査で新たに303個もの新地上絵を特定しました。

また、具象的地上絵の数が増加したことで、ナスカ台地における地上絵のモチーフや分布の分析が可能となりました。

小さな地上絵には主に人間や家畜が描かれ、個人または小規模なグループが制作・使用していたと考えられています。

一方、巨大な地上絵には主に野生動物が描かれており、共同体レベルで儀式的な活動のために制作・使用されたと考えられています。

文字を持たなかったアンデス文明では、絵の組み合わせに社会的に重要な情報が書き込まれている例が多くあり、今後特定される地上絵にもナスカ社会にとって重要な情報が含まれると考えられます。

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今後は、さらに多くの地上絵の発見と情報の解読、保護活動などを行っていくそうです。

ナスカの地上絵にどんな情報が含まれているのか、解読されるのがとても楽しみです!